シンボルのハーベスト設定方法
目次
- ハーベストとは
- シンボルのハーベストの種類
- 委任ハーベストの前提条件
- 委任ハーベストの設定方法
- 委任ハーベストの設定状況の確認方法
- ハーベストの確率を高めるには
- シンボルのノードを運営してハーベストする
- 委任ハーベストに関する注意事項
- ハーベスト以外の方法でシンボルを手に入れる
ハーベストとは
ハーベストとは、英語では収穫を意味しますが、シンボルでいうところのハーベストとはXYMを収穫することです。
(仕組みややり方は全然違いますが)ビットコインでいうところのマイニングみたいなものです。
シンボルのハーベストの種類
Symbol(シンボル)のハーベストには、自分でノードを運営してハーベストを行うローカルハーベスト、リモートハーベストと、誰かのノードに委任してハーベストを行うデリゲートハーベスト(委任ハーベスト)があります。
ローカルハーベスト、リモートハーベストは自分でノードを立ち上げる必要があるので、自宅PCでやるなら電気代、VPSでやるなら利用料等のコストが発生します。代わりに委任してくれているアカウントがハーベストに成功した場合、そのハーベスト報酬の一部を受け取れます。
委任ハーベストであれば、誰かのノードに委任するので電気代等のコストは発生しません。コストとしては初回委任時のトランザクション手数料のみです。
シンボルの公式ドキュメントにも情報が載っています。
委任ハーベストであれば1万XYMさえあれば初心者でも簡単にハーベストができますが、ノードを運営する場合は事前準備やある程度の知識が必要になります。
1万XYM以上持っていて、ノードの運営も技術的に可能な場合、どうしたらお得にハーベストできるか、というと純粋に保有しているXYMの量に依存すると思います。
保有しているXYMが数万XYM⇒デリゲートハーベストの方がお得
保有しているXYMが数十万XYM⇒ノードを運営した方がお得
※上記の基準は目安で、実際はXYMの相場次第です。今後1XYMが1,000円や10,000円になった場合はまた変わってきます。
ノードを運営していると、委任してくれているアカウントがハーベストした時にノード運営者も報酬の一部がもらえるので、XYMの保有量が大量にある場合は、自分でノードを運営して自分のノードに委任することでハーベストの報酬がフルで手に入ります。
XYMの保有量が少ないとハーベストの頻度が少ないので、自分でノードを運営したら運営コストで赤字になってしまいますからね・・・
委任ハーベストの前提条件
デリゲートハーベストを行うには、自分のSymbolウォレットにシンボルを10,000XYM以上保有している必要があります。(正確にはトランザクション手数料も必要なので、)
"自分のSymbolウォレットに"ということが重要です。
取引所のアカウントにいくらXYMを持ってても、そのままではデリゲートハーベストは行えません。 自分のsymbolウォレットを持っていない場合は、ウォレットのインストールを参考に、Symbolウォレットを作成してください。
委任ハーベストの設定方法
Symbolのモバイルウォレットはあまり開発が活発ではないので、可能な限りデスクトップウォレットを使用することをオススメします。
※モバイルウォレットでもデリゲートハーベストを行うことは可能です。
上記の理由から、以下の例ではデスクトップ版のSymbolウォレットを使用しています。
まずはSymbolウォレットを起動してログイン後、左のメニューからハーべスティング(画像の赤丸の箇所)を選択します。
上記の画面に遷移後、ノードURLの箇所(以下の画像の赤四角で囲まれている箇所)に
http://0-0-0-0-0-0-0-0-0-0-active-jpn.site-etc.info:3000
をコピペします。
コピペ後、カスタムノードを選択(下の画像の赤丸の箇所)をクリックしてください。この作業をしないと、URLを直接入力した場合は無効なノードのエラーが発生します。
他の委任先ノードを選ぶ場合はリストから選ぶか、ノードのURLを直接入力してください。
上記の作業完了後、以下の画像のように、「すべてのキーをリンク」をクリックします。
次の画面では「確認」をクリックします。
その次にパスワードの入力が求められるので、パスワードを入力後、「確認」をクリックします。
下の画像のように、「リンク中...」と表示されているかと思いますので、トランザクションが承認されるまで待ちます。
トランザクションが承認されると以下のような表示になります。
そうしたら、「ハーベスティングをリクエスト」をクリックします。
パスワードの入力を求められるので、入力後、「確認」をクリックします。
再度パスワードの入力を求められるので、入力後、「確認」をクリックします。
その後、トランザクションが承認されると、以下の画像のようにハーベスト状況が「●有効」になります。
以上でSymbolのデリゲートハーベストの設定は完了です。
後は気長に収穫を待ちましょう。
委任ハーベストの設定状況の確認方法
Symbol(シンボル)のハーベストの設定状況の確認については、シンボルのデスクトップ版のウォレットであれば
サンプルのようにハーベスト状況が「●有効」になります。
シンボルのモバイルウォレットの場合は状態が正常に表示されない場合があるので、以下の画像のようにハーベストのメニューを選んで、「リンクされたキーを表示」を押します。
次の画面で表示されるリンクされたリモートパブリックキーをコピーします。
コピーしたキーが、委任しているノードの/node/unlockedaccountの情報に含まれているか確認します。
当サイトに委任してくださっている場合は、以下のリンクから確認できます。
http://0-0-0-0-0-0-0-0-0-0-active-jpn.site-etc.info:3000/node/unlockedaccount
ページ内検索でコピーしたキーが含まれていることが確認できれば、ハーベストの委任設定はきちんと行われている、ということになります。
ハーベストの確率を高めるには
Symbol(シンボル)のハーベスト確率を高めるには・・・
インポータンスを上げる
それだけです。
Symbolの公式のドキュメントにも書いてありますが、インポータンスを上げる方法は以下の3つです。
- XYMの保有量を増やす
- トランザクションを発生させる(XYMの送受信等を行う)
- ノードを運営する
しかし、後者2つはおまけ程度ですので、XYMの保有量を増やすことがSymbolのハーベスト確率を高める最善の方法です。
現在は国内ではシンボルはZaifで購入できます。将来的にはNEMを扱っている他の取引所(bitFlyerやGMOコインなど)でも購入できるようになると思われます。
シンボルのノードを運営してハーベストする
シンボルのハーベストの種類にあるように、Symbol(シンボル)には自分でノードを運営してハーベストを行う方法があります。
この方法でハーベストする場合は、XYMは少しだけ(10XYMもあれば十分)でハーベストが行えます。
公式ドキュメントのSymbolノードの立ち上げにもやり方が書いてあるので、ここでは簡単な流れのみを紹介します。
1.サーバ用PCを用意する
自宅のパソコンでもクラウドでも何でもいいのでサーバ用のPCを用意します。必要なスペックについてはシンボルの公式ドキュメントのハードウェア要件に載っています。
2.必要なソフトをインストールする
シンボルの公式ドキュメントの環境にも記載されていますが、以下のソフトをインストールする必要があります。
・ node.js バージョン 12 以上
・docker
・docker-compose
3.Symbol Bootstrapのインストール
以下のコマンドを実行してSymbol Bootstrapをインストールします。
npm install -g symbol-bootstrap
4.Symbolのノード作成と起動
シンボルの公式ドキュメントを参考に、startコマンドを実行します。
symbol-bootstrap start 任意のオプション
startコマンドはconfig, compose, runの3つのコマンドをまとめて一度に実行してくれていますが、それぞれのコマンドを個別に実行することも可能です。
5.キーをリンクさせる(ハーベストの有効化)
以下のコマンドを実行してキーをリンクさせます。
symbol-bootstrap link
ここで少しだけ、トランザクション手数料(多くても1XYM程度)としてXYMが必要になります。
あとは委任アカウントの最大数や、ハーベスト報酬を受け取るウォレットのアドレスを設定したりすれば完了です。
自分のノードの状態はブラウザからアクセスして確認できますし、サーバ上で以下のコマンドを実行することでも確認できます。
symbol-bootstrap -v
委任ハーベストに関する注意事項
Symbol(シンボル)のハーベスト確率は自身のアカウントのインポータンスのみに依存します。そのため、どこのノードに委任してもハーベストの確率は変わりません。
ただし、"それはハーベストが行われていれば"の話です。
ハーベストの設定状況の確認方法で、ハーベスト状況が有効になっていれば、後はハーベストされるのを待つしかありませんが、なかなか有効にならない、ということであれば、以下の確認をしてみてください。
Symbolのノードには委任できる上限数が設けられていて、上限数はノード運営者が自由に設定できますが、デフォルトでは5になっています。
注意点としては、上限数まで委任されているノードに委任設定をしてもトランザクション手数料がかかるだけで、順番待ち状態になってハーベストが行われません。
つまり、トランザクション手数料が無駄に消費される、ということです。
ノードの委任状況は、ノードのURL:3000/node/unlockedaccountで確認ができます。
以下のURLにアクセスすると当サイトのノードの委任状況が確認できます。
http://0-0-0-0-0-0-0-0-0-0-active-jpn.site-etc.info:3000/node/unlockedaccount
上記のページにアクセスして表示される
{"unlockedAccount":["AAAAAAAAAAAAAAAAA","BBBBBBBBBBBBBBBBB"]}
のところに表示されているのが現時点で委任しているアカウントですので、この例だと2アカウントが委任している、ということになります。
ちなみに当サイトのノードは上限100に設定しているので、この例だと、98枠空いている、ということになります。
今のところ、当サイトのノードは埋まることはないかと思いますが、委任数が80くらいになったらサーバの負荷を見ながら拡張していく予定です。
ハーベスト以外の方法でシンボルを手に入れる
ハーベスト以外の手段でシンボルを手に入れるには、NEM HUBに参加してソーシャルマイニングを行うか、当サイトのシンボルの泉を利用する、といった方法もあります。
NEM HUBのソーシャルマイニングでは、250XYM以上ステーキングしてSNSなどでシンボルのための活動(公式のツイートをリツイートなど)をすると、その活躍度合いに応じて報酬としてシンボル(XYM)が貰えます。
シンボルの泉でXYMを手に入れる方法については、シンボルの泉をご確認ください。